では、もう1問やってみましょう。
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司法書士試験 平成03年19問
遺産分割の禁止に関する次の記述中、正しいも
のの組合せは、後記1から5までのうちどれか。
ア 被相続人の遺言により遺産の分割を禁止する
場合は、全部または特定の遺産についてする
ことができる。
イ 遺言により、遺産の分割が禁止されている場
合であっても、共同相続人の全員の合意があ
れば、遺言執行者の意向にかかわりなく禁止
期間内に分割をすることができる。
ウ 共同相続人の協議により遺産の分割を禁止し
た場合において、その禁止期間が経過したと
きは、共同相続人は直ちに分割しなければな
らない。
エ 共同相続人の協議により遺産の分割を禁止し
た場合であっても、共同相続人全員の合意が
あれば、禁止期間内に分割することができる。
オ 共同相続人からの遺産分割の請求について家
庭裁判所の審判によってする遺産の分割の禁
止は、特別の事由があるときに限り、期間を
定めてすることができる。
カ 家庭裁判所の審判により遺産の分割が禁止さ
れている場合であっても、遺言執行者と共同
相続人全員の申立てがあれば、家庭裁判所は
分割の禁止を取り消さなければならない。
1 アウオ 2 アエオ 3 イウカ
4 イエオ 5 イエカ
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[解説]
アが正しくイは誤り、という方向に働く。
アについては明確に条文があるところではない
ので本質的なところから考えて結論を出さなけれ
ばなりません。
被相続人の意思の尊重という点からすれば、
ついてのみ分割を禁止することもできるはずで
す。
また、被相続人の最終意思の尊重ということか
ら遺言により遺産分割を禁止された場合には、共
同相続人の全員の合意をもってしても、その期間
内は遺産の分割をすることはできないはずです。
この時点で、正解は1か2ということになりま
す。また、オは正しいということになるはずなの
で検討する必要はありません。
ウ:誤り
契約自由の原則からいっても、共有物の分割禁
止特約をすることができる(256条1項但書)こと
からいっても共同相続人もその全員の協議で、遺
産の分割を禁止する契約をすることができるはず
です。とはいっても、禁止期間が経過したからと
いって、直ちに遺産分割をしなければならない義
務が生じるとは考えられません。共同相続人の意
思という点からもそういえるはずです。
エ:正しい
遺産分割の禁止は、被相続人の意思によるもの
ではなく、共同相続人間の契約によるものですか
ら、共同相続人の全員の合意があれば、禁止期間
内であっても、禁止の契約を解除して遺産分割を
することができるはずです。
以上から正解は2となります。



